良い脂肪と悪い脂肪

脂肪というと、ダイエットの敵の代名詞みたいですが、私たちの細胞、臓器、脳はどれも脂肪でできているのです。それぞれが最適な働きをするには良質な脂肪を摂取する必要があるのです。

脂肪は、神経の電気を効率的に流すミエリンという神経繊維。これが増えると頭の回転が早くなるというわけです。

そして気になることといえばコレステロールですが、これは必要に応じて肝臓で作られるもので、身体には必要なものなのです。つまり、健康な体づくりの敵でなないということです。

炭水化物を取りすぎないで正しい脂肪を十分に食べれば、効率よく脂肪は燃やされてエネルギーになり、健康な細胞膜が作られます。

良い脂肪というのは、バターの酪酸やココナッツオイルの中鎖脂肪酸、そしてどれほど安定しているかで考えると飽和脂肪酸が良いようです。これは、肉類の脂で、バターや生クリームなどの乳製品、動物性の脂肪に多く含まれます。エネルギー源ですが、取りすぎると悪玉コレステロールを増やし、血液をドロドロにします。

そして不飽和脂肪酸、肉や魚の脂肪、大豆などの植物性の脂肪に多く含まれます。

コレステロール値を下げ、血液をサラサラにする効果があります。

ところで、バターや牛肉、豚肉など、当然質の良いものが良いわけです。

それはどのような育て方をされている牛や豚なのか、にかかってきます。

グラスフェッドです。牧草で飼育された牛や豚、当然有機の牧草でです。赤身の多い肉になるのだそうです。

和牛みたいに色々な飼料、それにビールをあげたりしてはいけないのです。

それは、人間が美味しく食べたいがために色々な餌を与えて脂肪の乗った肉を作っているだけで、美味しい=身体に良い、というわけではありません。

よくよく考えれば、牛も豚も、鳥も羊も、皆草だけを食べて歴史を作ってきたわけです。

人間のエゴで違った生き方をさせられているわけです。一時期流行った狂牛病なんて、牛に牛の肉を与えたがために起こった神の怒りのようなものかもしれません。

そしてもう一つ興味深いことを先日知りました。

この地球のオゾン層破壊の原因となる温室効果ガスの発生源がこの家畜たちである、ということ。

これは大変なことだと思いました。

直ちに手を打たないといけないのでは、と思います。

この内容、次回お話しします。